2009年11月15日 (日)

佐々木常夫氏の本を読んだ

今月は、佐々木常夫氏の本を2冊読みました。

『ビッグツリー』

私は、『部下を定時に・・・』の後に読みました。
こちらを先に読んだ方が良いと思います。
著者の頑張りはすごいが、奥様にしてみればどうなのかと思うところが多々ありました。自閉症の息子を抱えながら、自閉症とは何かちゃんと調べなかったというのも、不思議。もちろん、その点を振り返って、後から著者も反省していますけれど。
新版の方には、著者の家族の最近の状況も書き加えられているらしいです。
機会があれば、そちらも読んでみたいです。       

『部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~』

定時に仕事を終わらせて帰宅する、というテーマで探していたら巡り合いました。
ビッグツリーの著者がまとめたノウハウ本。
ビッグツリーとかぶる内容も当然多いが、よくまとめられています。
ただし、帯にだまされてはいけません。
著者はずっと毎日6時に退社していたわけではないです。無茶苦茶残業や休日出勤していた時もあります。これはビッグツリーを読めばわかります。

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2009年10月18日 (日)

『指輪物語』・・・読了

トールキンの『指輪物語』【岩波文庫全10巻】を読了した。
読了した、の前に、「やっと」とか「遅ればせながら」とか「今更」とかいう言葉が付く。
まったく、何で今頃なのか、読み終わって後悔。
もっと記憶力の良いときに読んでおくべきであった。
1ページ進んでは数ページ前に戻るということを繰り返し、人名・地名に頭を悩ませ、地図の載っているページに指を突っ込んで、ようよう読みきった。
追補編に用語説明が載っていることに初めから気がついていれば、もう少し楽に読めただろうに。

物語の雄大さ。設定の広大さと緻密さ。描写の細かさ。登場人物の魅力。

映画の第3部「王の帰還」を先に見てしまってはいたが、そっちはかなり端折っていることが分かった。しかし、映像が記憶にあったおかげで読み進められた部分もあり、こうなると映画の第1部・第2部も見たくなる

若いころ、英米の小説を数シリーズ読んで以来、ファンタジー系には苦手意識があって、『指輪物語』は敬遠していた。『ホビットの冒険』は数年前に読んではいたが、文庫10冊に手をつける気にはなかなかならなかった。文庫10冊は、ファンタジー好きたかしの為に我が家の本棚に鎮座していたものである。
それを今になって読んだのは、オットが何故かその文庫に手を出したからである。オットが読んでいて私が読んでいない本が存在するなんて、私には許せない事実である(土木専門書を除く)。
こういうのは、切磋琢磨・・・と言っていいのだろうか。
なお、3冊先に進んでいたオットは、未だに4冊目を読み終わっていない。



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2009年8月31日 (月)

有川浩『三匹のおっさん』

たかしに「もう図書館に返すよ。」と言われてあわてて読んだ。

有川浩 『三匹のおっさん』

話もキャラも相変わらずおもしろいんだけれど、今時の60歳って、こんなに、周りからおじーちゃん呼ばわりされていないと思う。
少なくとも私の周囲では、60歳なんて現役ばりばり。

キヨの孫とノリさんの娘の交際ぶりは実に有川浩らしい。
催眠商法のくだりは、おおそうなのか、と思ったが。

お年寄りが頑張る小説といえば、やっぱり田辺聖子の『姥ざかり』シリーズの歌子さんだよなー、70歳過ぎじゃないとおもしろくないよなー。

などと考えながら、今日は月曜日だというのに、夜更かしして大丈夫か、私。

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2009年8月30日 (日)

8月に読んだ本『面白南極料理人』シリーズ

「南極料理人」にはまった。

海堂尊ファンの方のブログに映画「南極料理人」試写会の感想があり、おもしろそうなので原作となった『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』『面白南極料理人 お料理なんでも相談室』を一気に読んだ。

海堂尊と「南極料理人」のつながりは、海堂尊原作の映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」で速水晃一役を演じた堺雅人氏が「南極料理人」で主役の西村淳役を演じる、という関係。

どちらの映画も見ていないけれど、活字びとにとっては、原作本がまず優先。

『面白南極料理人』シリーズの著者は西村淳氏。
北海道出身者で、今年退職したばかりの元海上保安官であり、現役時代に調理担当として第30次と第38次の南極観測隊に参加した人。
その南極体験を日記風エッセイ+レシピにまとめたのが、『面白南極料理人』と『面白南極料理人 笑う食卓』。
現在では講演会や料理講習会、テレビやラジオ出演もされているそうで、『お料理なんでも相談室』は新潮ケータイ文庫に掲載された『南極料理人のケータイレシピ』の「レシピお悩み相談コーナー」をまとめたもの。

冷蔵庫は温蔵庫と化し、自然の冷凍庫である極寒の南極での生活は、ただでさえ興味本位におもしろい。
それを描き出す西村氏の文章がまた、笑わずにはいられない。
日本での食料や調理機器の調達作業。
昭和基地から1000km奥地のみずほ基地での、男ばかり9人の観測生活。
観測や研究を行う学者さんたちと、サポートする医師やエンジニアたちと調理担当西村「大将」の、丁々発止。
特に西村氏と仲が良かったせいか、麻酔科医のドクター福田はとても愛すべき変人に描写され、北海道は砂川市立病院に行ってご尊顔を拝したくなるほど。

レシピも、実際に作ってみたくなるし、家庭で作れる簡単なもの。
ただし、スパイス類の分量が「適宜」や「少々」で、味見は必須。

魚や肉を漬け込んで焼く「シェラスコ」は、酢が苦手なゆうすけには不評だったが、昨夜作った「楊貴妃の涙(皮なしシューマイ。命名はデーモン小暮閣下)」は、大好評だった。

次に作るのは、中華ピラフにしようか、シェラスコをリベンジしようか。
その前に映画に行くべきだろうか。

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2009年8月 3日 (月)

7月に読んだ本

7月に読んだ本で一番面白かったのはこれ。

『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』

鳥取環境大学 小林朋道教授の著作。
動物行動学と人間比較行動学を専門にされている方です。

内容は、大学の野外実習や日々の研究の中で起こった事件(?)が、専門の知見を加えて綴られたもの。

鳥取環境大学という大学名はこの本で初めて知りましたが、自然豊かな大学で、自然林と放牧されたヤギと畑と風車や太陽光発電パネルが見えるそう。
その周辺も自然に恵まれており。

登場するのは、研究室の飼育かごを脱走したアオダイショウ、大学のヤギ部のヤギコ、池の真ん中の孤島に生息するニホンジカやアカネズミ、水源近くの清流でやっと見つけたナガレホトケドジョウなどなど。

笑えます。
笑えますが、考えさせられもします。
動物や自然との関わり方について。
教育と研究の両方に対する意欲と実践力の非常な高さについて。

3作目の『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!』も先月出版されたそう。


これを図書館で見つけてきたたかしには、感謝しなければ。
いつも面白い本をありがとう。

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2009年7月 1日 (水)

6月に読んだ本

『阪急電車』有川浩
10代のころ、阪急電車沿線に住んでいた時期がありました。
それでも、この短編集の舞台、阪急今津線には乗った記憶がありません。
こんな路線なら、乗っておけば良かった。
本の作り方が面白いです。
往路の8話は雑誌に連載し、復路の8話と合わせて単行本化したそう。
この企画、有川浩本人が雑誌に提案したそうで、らしいな、と思いました。

『腕貫探偵』西澤保彦
才媛から薦められた西澤保彦という作家。
図書館で検索してみたら結構な作品数があり、どれから読もうかと考えた挙句に「市民サーヴィス課出張所事件簿」という副題に惹かれて借りてみました。
はい、私は地方公務員です。今どき、腕貫をしている公務員なんて、絶滅していると思いますけど。
短編連作です。安楽椅子探偵ものに分類されるのかな。
始めの2編だけ結末のつけ方が違うので、違和感がありましたが、最後の1篇で、何故そうしたのかが判って、納得。
SF的設定の中で論理的に謎を解くというロジカル・ミステリだと才媛から聞いていたので、SF設定が無かったのにはちょっと拍子抜けしました。
ほかの作品も読んでみたいと思いましたが、まだ手が出ていません。どれから読んだらいいんだろうか。

『天使と悪魔』ダン・ブラウン
久々に、二宮金次郎読み(歩き読み)をしてしまいました。
面白かった。
予想外の衝撃の結末、というほどではなかったけれど。
反物質に関する説明で、「スタートレック」が出てくるとは思いませんでした。
『ダ・ヴィンチ・コード』の前作とは知らなかったです。こちらの方が後かと思い込んでいました。

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2009年5月27日 (水)

最近読んだ本(5月)

このところ読んで記憶に残っている本

『ひかりの剣』 海堂尊 
東城大学シリーズというか、桜宮シリーズというか。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水晃一と「ジーン・ワルツ」の清川吾郎の学生時代の話。
高階権太と田口、島津も登場して「ブラック・ペアン」とも時代はオーバーラップしていますが、とにかく、ひたすら剣道の話。
速水晃一がとても硬派。ジェネラル読む限りでは硬派という感じはなかったけれど。
朝比奈ひかりという美味しいキャラ、どこかで使われないだろうか。

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部みゆき
讀賣新聞朝刊連載中の『三島屋変調百物語事続』を読んで、読みたくなった、前作。
読後感はちょっと後味悪かったけれど、読んでよかった。
新聞連載に、これで付いていける。

『体温を上げると健康になる』 齋藤真嗣
自分の平熱が35度台なので、タイトルに惹かれて買ってしまった本。
示されている理想的日課は、実現、無理。
就寝4時間前に夕食を済ませるなんて、不可能。
でも、つい、徒歩通勤前に全力20mダッシュもやってしまったし。
歩いた後、すぐチーズを食べてみたり。
さて。いつまでこれが続くやら。。。。
本を読んで良さげな習慣を実践しても、常に三日坊主なのは、自分に合っていないせいか。スロトレはあっちこっちで流行っていると思う。

あと、料理の本など買っているけれど、まだ開いてもいない。
録画した番組も見切れていないし、買ったDVDも未開封のものがある。
それなのに、新しいDVDを密林で購入してしまった。
いつ見るんだろう。

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2009年2月13日 (金)

泡坂妻夫氏のご冥福をお祈りします

2月3日に泡坂妻夫氏がお亡くなりになりました。
享年75歳。
学生時代に嵌った作家の一人です。
泡坂妻夫という筆名が本名の厚川昌男のアナグラムだということに、訃報で初めてしりました。泡坂氏らしいつけ方だと思います。

亜愛一郎シリーズを思い出します。
端整で抜けた亜。
「アはアジアの亜です。」「どっちのアですか。」
ある結末につまづける亜。

それから、ヨギ・ガンジーの登場する『しあわせの書』。
なんて緻密で巧みなことを考え付く作家だろうと思いました。

1990年代以降の作品はほとんど読んでいませんでした。
あらためて読んでみようと思います。

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2008年12月21日 (日)

安楽椅子探偵と美食

一月ほど前に、才媛、ひかりさんから、北森鴻を薦められた
お薦めの「香菜里屋(かなりや)」シリーズ第1作、『花の下にて春死なむ』を読んでみた。
ビア・バー香菜里屋のマスター、工藤が安楽椅子探偵だ。
このビア・バー、飲物はアルコール度数の異なる4種のビールだ。
料理は、ビールのための一品だけだが、毎回趣向を凝らしており、美味しそうである。
ちなみに、私が一番食べたくなったのは(ビール抜きでの)サンドイッチ。

この一冊を読んで、無性に北村薫の「円紫さんと私」シリーズが読み直したくなった。
これも才媛、ひかりさんのせいなのだが、こちらは刊行と同時に読んでいたので、久々の再読となった。
大学生の「私」の私小説めいたところが、自分自身が大学生だったときよりも、強く感じる。
なんだか、照れる。
安楽椅子探偵である円紫さんは、落語家だが、初めて読んだときには感じなかった「若い癖に老成している」のが、気になる。自分が円紫さんの年齢を越してしまったからだろう。
凝った料理は出てこないが、紅茶の店「アド・リブ」は別格としても大宮のおすし屋さん、神田の洋食屋など、外食の情景がいい。

安楽椅子探偵と美食といえば、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」シリーズ。
それから、なぜか浮かぶはヴァンデルアース博士にマイクロフト・ホームズ。美食の情景は出てこないけれど、絶対に美食家のような気がする。

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2008年12月 9日 (火)

海堂尊の本3冊

このところ読んだ、海堂尊の本3冊。
『医学のたまご』
『ジーン・ワルツ』
『イノセント・ゲリラの祝祭』

ただいま、原作からどんどん離れていくテレビドラマ『チーム・バチスタの栄光』からスタートした東城大学医学部付属病院シリーズです。それでもドラマ、見てますけどね。

『医学のたまご』は東城大学付属病院の未来の姿と『ナイチンゲールの沈黙』の人々も登場します。少年向けに書かれたそうで、多少誇張された部分もありますが、大人も読むべし。

『ジーン・ワルツ』は今特に問題となっている周産期医療や不妊治療について取り上げた重い話。読んでいて、一番後味が悪かったです。いや、ウィッチドクターなんてもんではないです。曽根崎先生。登場人物的には『医学のたまご』と密接関連。

『イノセント・ゲリラの祝祭』は田口・白鳥コンビが登場。医療事故防止のために厚生労働省官僚と医師と医学者がやり合う中に田口の後輩の病理医「ひねくれ彦根」が一大構想(夢想)をぶちあげる話。ミステリー的展開ですが、人が殺されたのなんだのという刑事事件は起きません。その背景で進行しつつある事件が、『ジーン・ワルツ』の中で重い背景となっている産科事故。厚生労働省の官僚や局長、次官が本当にこんな赤裸々なことを口に出すのか疑問ですが。次に続く話のプロローグという感じです。

次に読む予定の海堂尊の本は『ひかりの剣』です。これは、ここに挙げた3冊より安心して読めそうです。早く予約の順番が回ってこないかな。

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