2009年10月18日 (日)

『指輪物語』・・・読了

トールキンの『指輪物語』【岩波文庫全10巻】を読了した。
読了した、の前に、「やっと」とか「遅ればせながら」とか「今更」とかいう言葉が付く。
まったく、何で今頃なのか、読み終わって後悔。
もっと記憶力の良いときに読んでおくべきであった。
1ページ進んでは数ページ前に戻るということを繰り返し、人名・地名に頭を悩ませ、地図の載っているページに指を突っ込んで、ようよう読みきった。
追補編に用語説明が載っていることに初めから気がついていれば、もう少し楽に読めただろうに。

物語の雄大さ。設定の広大さと緻密さ。描写の細かさ。登場人物の魅力。

映画の第3部「王の帰還」を先に見てしまってはいたが、そっちはかなり端折っていることが分かった。しかし、映像が記憶にあったおかげで読み進められた部分もあり、こうなると映画の第1部・第2部も見たくなる

若いころ、英米の小説を数シリーズ読んで以来、ファンタジー系には苦手意識があって、『指輪物語』は敬遠していた。『ホビットの冒険』は数年前に読んではいたが、文庫10冊に手をつける気にはなかなかならなかった。文庫10冊は、ファンタジー好きたかしの為に我が家の本棚に鎮座していたものである。
それを今になって読んだのは、オットが何故かその文庫に手を出したからである。オットが読んでいて私が読んでいない本が存在するなんて、私には許せない事実である(土木専門書を除く)。
こういうのは、切磋琢磨・・・と言っていいのだろうか。
なお、3冊先に進んでいたオットは、未だに4冊目を読み終わっていない。



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2009年8月31日 (月)

有川浩『三匹のおっさん』

たかしに「もう図書館に返すよ。」と言われてあわてて読んだ。

有川浩 『三匹のおっさん』

話もキャラも相変わらずおもしろいんだけれど、今時の60歳って、こんなに、周りからおじーちゃん呼ばわりされていないと思う。
少なくとも私の周囲では、60歳なんて現役ばりばり。

キヨの孫とノリさんの娘の交際ぶりは実に有川浩らしい。
催眠商法のくだりは、おおそうなのか、と思ったが。

お年寄りが頑張る小説といえば、やっぱり田辺聖子の『姥ざかり』シリーズの歌子さんだよなー、70歳過ぎじゃないとおもしろくないよなー。

などと考えながら、今日は月曜日だというのに、夜更かしして大丈夫か、私。

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2009年8月30日 (日)

8月に読んだ本『面白南極料理人』シリーズ

「南極料理人」にはまった。

海堂尊ファンの方のブログに映画「南極料理人」試写会の感想があり、おもしろそうなので原作となった『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』『面白南極料理人 お料理なんでも相談室』を一気に読んだ。

海堂尊と「南極料理人」のつながりは、海堂尊原作の映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」で速水晃一役を演じた堺雅人氏が「南極料理人」で主役の西村淳役を演じる、という関係。

どちらの映画も見ていないけれど、活字びとにとっては、原作本がまず優先。

『面白南極料理人』シリーズの著者は西村淳氏。
北海道出身者で、今年退職したばかりの元海上保安官であり、現役時代に調理担当として第30次と第38次の南極観測隊に参加した人。
その南極体験を日記風エッセイ+レシピにまとめたのが、『面白南極料理人』と『面白南極料理人 笑う食卓』。
現在では講演会や料理講習会、テレビやラジオ出演もされているそうで、『お料理なんでも相談室』は新潮ケータイ文庫に掲載された『南極料理人のケータイレシピ』の「レシピお悩み相談コーナー」をまとめたもの。

冷蔵庫は温蔵庫と化し、自然の冷凍庫である極寒の南極での生活は、ただでさえ興味本位におもしろい。
それを描き出す西村氏の文章がまた、笑わずにはいられない。
日本での食料や調理機器の調達作業。
昭和基地から1000km奥地のみずほ基地での、男ばかり9人の観測生活。
観測や研究を行う学者さんたちと、サポートする医師やエンジニアたちと調理担当西村「大将」の、丁々発止。
特に西村氏と仲が良かったせいか、麻酔科医のドクター福田はとても愛すべき変人に描写され、北海道は砂川市立病院に行ってご尊顔を拝したくなるほど。

レシピも、実際に作ってみたくなるし、家庭で作れる簡単なもの。
ただし、スパイス類の分量が「適宜」や「少々」で、味見は必須。

魚や肉を漬け込んで焼く「シェラスコ」は、酢が苦手なゆうすけには不評だったが、昨夜作った「楊貴妃の涙(皮なしシューマイ。命名はデーモン小暮閣下)」は、大好評だった。

次に作るのは、中華ピラフにしようか、シェラスコをリベンジしようか。
その前に映画に行くべきだろうか。

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2009年8月 3日 (月)

7月に読んだ本

7月に読んだ本で一番面白かったのはこれ。

『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』

鳥取環境大学 小林朋道教授の著作。
動物行動学と人間比較行動学を専門にされている方です。

内容は、大学の野外実習や日々の研究の中で起こった事件(?)が、専門の知見を加えて綴られたもの。

鳥取環境大学という大学名はこの本で初めて知りましたが、自然豊かな大学で、自然林と放牧されたヤギと畑と風車や太陽光発電パネルが見えるそう。
その周辺も自然に恵まれており。

登場するのは、研究室の飼育かごを脱走したアオダイショウ、大学のヤギ部のヤギコ、池の真ん中の孤島に生息するニホンジカやアカネズミ、水源近くの清流でやっと見つけたナガレホトケドジョウなどなど。

笑えます。
笑えますが、考えさせられもします。
動物や自然との関わり方について。
教育と研究の両方に対する意欲と実践力の非常な高さについて。

3作目の『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!』も先月出版されたそう。


これを図書館で見つけてきたたかしには、感謝しなければ。
いつも面白い本をありがとう。

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2009年7月 1日 (水)

6月に読んだ本

『阪急電車』有川浩
10代のころ、阪急電車沿線に住んでいた時期がありました。
それでも、この短編集の舞台、阪急今津線には乗った記憶がありません。
こんな路線なら、乗っておけば良かった。
本の作り方が面白いです。
往路の8話は雑誌に連載し、復路の8話と合わせて単行本化したそう。
この企画、有川浩本人が雑誌に提案したそうで、らしいな、と思いました。

『腕貫探偵』西澤保彦
才媛から薦められた西澤保彦という作家。
図書館で検索してみたら結構な作品数があり、どれから読もうかと考えた挙句に「市民サーヴィス課出張所事件簿」という副題に惹かれて借りてみました。
はい、私は地方公務員です。今どき、腕貫をしている公務員なんて、絶滅していると思いますけど。
短編連作です。安楽椅子探偵ものに分類されるのかな。
始めの2編だけ結末のつけ方が違うので、違和感がありましたが、最後の1篇で、何故そうしたのかが判って、納得。
SF的設定の中で論理的に謎を解くというロジカル・ミステリだと才媛から聞いていたので、SF設定が無かったのにはちょっと拍子抜けしました。
ほかの作品も読んでみたいと思いましたが、まだ手が出ていません。どれから読んだらいいんだろうか。

『天使と悪魔』ダン・ブラウン
久々に、二宮金次郎読み(歩き読み)をしてしまいました。
面白かった。
予想外の衝撃の結末、というほどではなかったけれど。
反物質に関する説明で、「スタートレック」が出てくるとは思いませんでした。
『ダ・ヴィンチ・コード』の前作とは知らなかったです。こちらの方が後かと思い込んでいました。

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2009年5月27日 (水)

最近読んだ本(5月)

このところ読んで記憶に残っている本

『ひかりの剣』 海堂尊 
東城大学シリーズというか、桜宮シリーズというか。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水晃一と「ジーン・ワルツ」の清川吾郎の学生時代の話。
高階権太と田口、島津も登場して「ブラック・ペアン」とも時代はオーバーラップしていますが、とにかく、ひたすら剣道の話。
速水晃一がとても硬派。ジェネラル読む限りでは硬派という感じはなかったけれど。
朝比奈ひかりという美味しいキャラ、どこかで使われないだろうか。

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部みゆき
讀賣新聞朝刊連載中の『三島屋変調百物語事続』を読んで、読みたくなった、前作。
読後感はちょっと後味悪かったけれど、読んでよかった。
新聞連載に、これで付いていける。

『体温を上げると健康になる』 齋藤真嗣
自分の平熱が35度台なので、タイトルに惹かれて買ってしまった本。
示されている理想的日課は、実現、無理。
就寝4時間前に夕食を済ませるなんて、不可能。
でも、つい、徒歩通勤前に全力20mダッシュもやってしまったし。
歩いた後、すぐチーズを食べてみたり。
さて。いつまでこれが続くやら。。。。
本を読んで良さげな習慣を実践しても、常に三日坊主なのは、自分に合っていないせいか。スロトレはあっちこっちで流行っていると思う。

あと、料理の本など買っているけれど、まだ開いてもいない。
録画した番組も見切れていないし、買ったDVDも未開封のものがある。
それなのに、新しいDVDを密林で購入してしまった。
いつ見るんだろう。

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2009年2月13日 (金)

泡坂妻夫氏のご冥福をお祈りします

2月3日に泡坂妻夫氏がお亡くなりになりました。
享年75歳。
学生時代に嵌った作家の一人です。
泡坂妻夫という筆名が本名の厚川昌男のアナグラムだということに、訃報で初めてしりました。泡坂氏らしいつけ方だと思います。

亜愛一郎シリーズを思い出します。
端整で抜けた亜。
「アはアジアの亜です。」「どっちのアですか。」
ある結末につまづける亜。

それから、ヨギ・ガンジーの登場する『しあわせの書』。
なんて緻密で巧みなことを考え付く作家だろうと思いました。

1990年代以降の作品はほとんど読んでいませんでした。
あらためて読んでみようと思います。

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2008年12月21日 (日)

安楽椅子探偵と美食

一月ほど前に、才媛、ひかりさんから、北森鴻を薦められた
お薦めの「香菜里屋(かなりや)」シリーズ第1作、『花の下にて春死なむ』を読んでみた。
ビア・バー香菜里屋のマスター、工藤が安楽椅子探偵だ。
このビア・バー、飲物はアルコール度数の異なる4種のビールだ。
料理は、ビールのための一品だけだが、毎回趣向を凝らしており、美味しそうである。
ちなみに、私が一番食べたくなったのは(ビール抜きでの)サンドイッチ。

この一冊を読んで、無性に北村薫の「円紫さんと私」シリーズが読み直したくなった。
これも才媛、ひかりさんのせいなのだが、こちらは刊行と同時に読んでいたので、久々の再読となった。
大学生の「私」の私小説めいたところが、自分自身が大学生だったときよりも、強く感じる。
なんだか、照れる。
安楽椅子探偵である円紫さんは、落語家だが、初めて読んだときには感じなかった「若い癖に老成している」のが、気になる。自分が円紫さんの年齢を越してしまったからだろう。
凝った料理は出てこないが、紅茶の店「アド・リブ」は別格としても大宮のおすし屋さん、神田の洋食屋など、外食の情景がいい。

安楽椅子探偵と美食といえば、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」シリーズ。
それから、なぜか浮かぶはヴァンデルアース博士にマイクロフト・ホームズ。美食の情景は出てこないけれど、絶対に美食家のような気がする。

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2008年12月 9日 (火)

海堂尊の本3冊

このところ読んだ、海堂尊の本3冊。
『医学のたまご』
『ジーン・ワルツ』
『イノセント・ゲリラの祝祭』

ただいま、原作からどんどん離れていくテレビドラマ『チーム・バチスタの栄光』からスタートした東城大学医学部付属病院シリーズです。それでもドラマ、見てますけどね。

『医学のたまご』は東城大学付属病院の未来の姿と『ナイチンゲールの沈黙』の人々も登場します。少年向けに書かれたそうで、多少誇張された部分もありますが、大人も読むべし。

『ジーン・ワルツ』は今特に問題となっている周産期医療や不妊治療について取り上げた重い話。読んでいて、一番後味が悪かったです。いや、ウィッチドクターなんてもんではないです。曽根崎先生。登場人物的には『医学のたまご』と密接関連。

『イノセント・ゲリラの祝祭』は田口・白鳥コンビが登場。医療事故防止のために厚生労働省官僚と医師と医学者がやり合う中に田口の後輩の病理医「ひねくれ彦根」が一大構想(夢想)をぶちあげる話。ミステリー的展開ですが、人が殺されたのなんだのという刑事事件は起きません。その背景で進行しつつある事件が、『ジーン・ワルツ』の中で重い背景となっている産科事故。厚生労働省の官僚や局長、次官が本当にこんな赤裸々なことを口に出すのか疑問ですが。次に続く話のプロローグという感じです。

次に読む予定の海堂尊の本は『ひかりの剣』です。これは、ここに挙げた3冊より安心して読めそうです。早く予約の順番が回ってこないかな。

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2008年10月26日 (日)

"It's your ship"『即戦力の人心術』 

『部下を持つすべての人に役立つ即戦力の人心術』 吉越浩一郎訳、マイケル・アブラショフ作
売るためなので、このタイトル訳になるのは分かるんですが。

原題は、
"IT'S YOUR SHIP" by Captain D. Michael Abrashoff

アメリカ海軍の誘導ミサイル駆逐艦ベンフォルドに艦長として乗り込んだキャプテン・アブラショフが、成績不振だった艦をどうやって2年間(その間にペルシャ湾での作戦にも参加している。)でアメリカ海軍最高の艦に育てたか。

キャプテン・アブラショフは、乗員310名に対して、ことあるごとに、”It's your ship.”(君が艦長だ。)と伝えるのです。

ううむ。スタートレックのカーク船長は、この台詞は言わなかったと思う。

アメリカ海軍の日常を読めて面白かったです。

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2008年10月20日 (月)

最近読んだ本2

この一ヶ月くらいで読んだ本。

D・ケアリー著『スタートレックヴォイジャー5 フラッシュバック』 角川文庫
神永正博著『学力低下は錯覚である』 森北出版
茂木健一郎著『脳を生かす仕事術』 PHP出版
池田暁子著『片付けられない女のためのこんどこそ!片付ける技術』 文藝春秋
同上『貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術』 文藝春秋
同上『「必要なものがスグに!とり出せる整理術!』 メディアファクトリー

他に雑誌類は読んでいるけれど、ほとんど読書していないのが歴然。
下3冊はマンガだし。

「フラッシュバック」は、スタートレックファンの大先輩からお借りしたもの。
ヴォイジャーシリーズ(VOY)ですが、劇場版スタートレック「未知の世界」、すなわちTOSシリーズとの融合作品です。
VOYは全く見ても読んでもいないのですが、スールー艦長やミスタースポックが出てくるので嬉しい・楽しい作品でした。ジェインウェイ艦長は、カーク船長と似ているような。

「学力低下は・・・」の森北出版は、理工系書で名を知っているところ。
「学力低下」とか「理工系離れ」、「ゆとり教育の弊害」といった半ば定説化したフレーズを統計学的に解き明かし、一見そうだが実はそうではない、という結論を導いています。
根本の問題は、少子化なんですね。

「脳を生かす・・・」は、平積みベストセラー本。
テレビでおなじみ、脳学者の茂木センセイとはどんな人か、知りたかったので購入。すさまじくバイタリティが有る人ですな。

池田暁子氏のマンガ3作は、一気読みがよろしいです。
私も、ここまではひどくないけれど、汚部屋予備軍でした。掃除好きのオットがいなければ今頃は我が家は・・・・。
「片付けられない・・・」で掃除七つ道具として紹介されていたメラミンスポンジとクエン酸を早速買ってみました。スポンジは期待したほどではありませんでしたが、クエン酸はなかなかの効果あり。便器掃除に威力を発揮しました。
おかげで、ついついトイレをピカピカに磨いてしまいました。丸2時間もトイレ掃除したのは、初めてです(それだけ汚れていたってことですが。)。

次、何読もう。

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2008年9月26日 (金)

『最後の授業』ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザスロー著

『最後の授業』 ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザスロー著 (ランダムハウス講談社)

2007年9月18日。カーネギー・メロン大学のパウシュ教授による「最後の講義」が行われた。
彼は、46歳。癌のために余命数ヶ月を宣告されていた。
彼の専攻はバーチャルリアリティ。
最後の講義のタイトルは、「子供のころからの夢を実現するために」。
講義はインターネットで動画配信され、反響を呼んだ。

この本は、講義のキーワードをまとめた記録であり、講義の「つづき」でもある。
ジェフリー・ザスローはウォールストリートジャーナルのコラムニストで、パウシュの話を本としてまとめた。

(以上、まえがき、訳者あとがきなどから。)

本を手にとったきっかけは、パウシュ教授の子供の頃の夢のひとつが
・ カーク船長になる。
であるという、スター・トレック好きゆえの動機でした。

カークやシャトナーに関する記述は5ページほど。
ですが、そこだけを立ち読みして終わらせるには、もったいない本です。

成功者のノウハウ本としての読み方もできる内容ですが、
この本は、研究者であり教育者、夫、親である、パウシュ教授から残される者へのメッセージです。
とりわけ、幼い3人の子供たち(6歳・3歳・1歳半)への。
子供を残して親が先に逝くのが順番とはいえ、早すぎる別れです。
時に涙を流しながらも、最後の瞬間まで楽しんで生き抜こうとするのは、生来のパワーに加え、子供たちへの強い思いからだと思いました。

パウシュ教授は、2008年7月25日に亡くなりました。享年47歳。

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2008年9月22日 (月)

シリーズ本の読み方

昨日。

たかし 「母ぁ、『くじらの彼(有川浩著)』を借りてきたよ。読むでしょ。」
わたし 「へ。ちょっと前に借りてこなかったっけ?」
たかし 「あの時は、まだ『海の底』を読んでいなかったから。『海の底』の後日談のふたつは読まなかったんだ。」
わたし 「・・・・・・・。」
たかし 「もしかして。。母。。先に読んじゃったの?(非難の目つき)」

ああ。なんて面倒くさい。
私の昔の読み方にそっくり。

シリーズものは、必ず、初めから順番に、読む。

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2008年9月 7日 (日)

最近読んだ本

D・ケアリー 『トリブルでトラブル』
フィリップ・ブルマン 『ライラの冒険Ⅲ 琥珀の望遠鏡』(上・下)
有川浩 『図書館革命』
海堂尊 『ブラック・ペアン1988』
福永哲夫・神崎史 『貯筋通帳』

『トリブルでトラブル』は、スタートレックDS9のノベライズ作品。

TOS(オリジナルシリーズ)のトリブル騒動の話の裏にDS9が関わっていた、という設定。
DS9は全く見ていなかったのですが、某所でこの話だけ映像を見せてもらい、かつ、文庫まで読む機会をいただきました。この作品が制作された裏話も文庫にあって、面白かったです。

『琥珀の望遠鏡』は、Ⅰの『黄金の羅針盤』、Ⅱの『神秘の短剣』と続くもので、『ライラの冒険』シリーズはこれで完読。
ライラの父がどうして他の世界の人たちと共闘できる軍事体制を整えたのかという疑問は解けぬまま。ウィルとライラのその後が知りたい。

『図書館革命』はやっと図書館で予約していたのがやっと回ってきたもの。
その日のうちに、夜更かしして一気読みです。堂上・笠原のペアは無事成立。
予約した別冊1と2は、早く回ってこないものか。

『ブラック・ペアン1988』は、『チーム・バチスタの栄光』等の舞台である東城大学医学部付属病院の昔のお話。バチスタなどに出てくる登場人物の若い頃の姿が見られます。
これも一気読み。

『貯筋通帳』の「筋」は「筋肉」の「筋」。
70歳からでも始められる筋トレの方法です。具体的な運動方法は後半に少しだけで、前半は筋トレの必要性の説明です。
貯筋、埋蔵筋、年筋、借筋、筋利、筋金欠、錬筋術。
ブートキャンプよりこっちの方が私の今の体力には合ってます。
脂肪に埋もれた腹筋を発掘しなければ。

こうして振り返るとつくづく、雑多読みです。

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2008年8月16日 (土)

今週読んだ本

海堂尊著『螺鈿迷宮』
有川浩著『海の底』

長い予約待ちを経て図書館から借り、2冊一気に読みました。久々に夜明けを見ました。

『螺鈿迷宮』は、時系列的には『ナイチンゲールの沈黙』、『ジェネラルルージュの凱旋』に続く作品。
火食い鳥と氷姫のコンビが一緒に行動するのは、本作が初めて。さりげなく田口先生の名も出ています。
終末期医療の問題は重いテーマなのですが、今ひとつ突っ込みに物足りなさありでした。
最後に炎上シーンがありますが、派手な割には重くなく。
消化不良気味の読後感でした。

だからすぐに『海の底』に取り掛かったのですね。
海上自衛隊の話だと思っていましたが、機動隊が主でした。
突拍子もない状況設定は、この作者の十八番。
横須賀甲殻類襲来事件の中で、動く組織と個人。官と民。官と官
満身創痍の機動隊と動けない自衛隊。
「それがこの国の形、そういう国の役人。」という役人の述懐が厳しい。

べた甘を予感させる男と女。続きは短編集『くじらの彼』に収められています。

そして、子供たち。小学生から高校生まで13人。一度に出てくる子供の数は、これまでの有川作品中一番多い。子供たちにも思春期のドラマあり。

おもしろかった〜!

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2008年8月 1日 (金)

7月後半の読書

引き続き、有川浩にはまってます。
先週読んだのは、『図書館内乱』と『図書館危機』。
『図書館革命』と『海の底』はまだ図書館の予約待ちの状態。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、当然、読了。
AMAZONから届いたのが7月23日の午前10時過ぎ。
たかしは直ちに読み始め、その日の午後11時に読了。
入浴中と食事中以外は、ずっと読んでいました。
トイレの中に本や新聞を持ち込むのは、我が家では許されています。
翌24日の夕方から私が読み始め、7月25日の午前3時に読了しました。
前評判では、登場人物がどんどん死ぬ、ということでしたが、想像よりも少なかったです。
作者が、兄弟や親子のつながりにどれだけ重きをおいているか、作品に満ち溢れています。新宿駅の雑踏の中、歩き読みをしている中年の男性がいらっしゃいましたっけ。

おととい読んだのは、『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』
話題になったときには書店でさらっと立ち読みしただけですが、ブックオフに山積みされてお買い得品になっていたので、つい買ってしまいました。
この手の啓発本を読むたびに、「分かるんだけれど、実行する気力が全く出てこない。」という焦りが発生します。そして、焦りが薄れかけた頃に、また同じような本を手に取るという。まったく進歩がありません。

昨日読んだのは、届いたばかりの『折紙探偵団MAGAZINE110号』。
伏見康治先生がどのような方だったかは、恥ずかしながら、今号の追悼記事で初めて知りました。
折紙作品は、今号は、私が折れそうなのは全くなさそう。
神谷氏の鶴は、本当に美しいです。ギャラリーおりがみはうすの天井から実物が吊るしてあるそうですが、見に行きたい。

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2008年7月20日 (日)

有川浩の本

先週、有川浩(ありかわ ひろ)の本を3冊読みました。
『塩の街』『空の中』『くじらの彼』

『塩の街』は陸上自衛隊、『空の中』は航空自衛隊が出てくる作品で、未読の『海の底』とあわせて自衛隊3部作と呼ばれているそうです。

『くじらの彼』は短編集で、すべて自衛隊ラブロマンスもの。『海の底』の番外編2作と『空の中』の続編が1作。
「『海の底』を読む前に読んじゃダメだよ。」とたかしに言われていたのですが、読んでしまいました。いいじゃないか、『海の底』のネタばれも少しあったけど。

『くじらの彼』のあとがきの冒頭に、
”いい年をした大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!”
とあるんですが、「活字で」というところに勝手に「紙媒体の」という形容詞をくっつけて、勝手に納得していました。
登場人物のキャラ傾向により、ラブロマンスではなくラブコメディーとした方がさらにしっくりきます。

『塩の街』も『空の中』も、人類存亡の危機とか未確認生物体とか謎解き風ではあるけれど、要はラブロマンスです。

人物(生物)造形がいいですね。
特に『空の中』の【白鯨】は、主人公の春名高己(民間人)と武田光稀(航空自衛隊)のカップルを押さえてナンバーワンです。
高度2万メートルで発見された、知性があり波長を自在に操る巨大な浮遊生物。
春名と、感情を持たない理論詰めの【白鯨】との会話は、実に面白いです。

『塩の街』の、人を塩化させる宇宙からきた結晶生物も、早々に退治されるのが惜しいくらい。
陸上自衛隊立川駐屯地臨時司令を詐称している入江慎吾も、変人ぶりがなかなか。

男性も女性も、主人公も脇役もも、皆どこか「かわいい」と思わせるのは、ラブロマンスの王道なのでしょうかね。

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2008年7月 6日 (日)

有川浩著『図書館戦争』

有川浩(ありかわ ひろ)著『図書館戦争』

たかしが学校の図書室で借りてきたのを横取りして読んだ本。
書店で見かけたことはあるのですが、目を通したのは初めて。
読み始めたら止まらなくなって、深夜に一気読みしました。

中学高校と「日曜日は図書館」という習慣で、図書館情報大学に進学を考えたこともある私は、メディア良化法VS図書館の自由法、良化特務機関VS図書隊という設定にはまりました。

加えるにキャラクターの妙。
月9連ドラ風で一発Go!というのがプロットだそうで。
連ドラですから、当然、キャラクターが立ってます。
見え見えの展開も、キャラクターの作り方で「丸」です。

設定が設定ですから、「図書館法 第34条 図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る。」という、法文もOKです。法令文に「我々」というのは有り得ないです。
でも、、メディア良化の考え方そのものは、有り得なくない。
現在では、書籍よりデジタルコンテンツの方が対象になっていますが。

この後、『図書館内乱』、『図書館危機』、『図書館革命』と3冊続いて完結です。
もっと早く読んでおきたかったと思う一方、完結まで一気に読める状態に知ったのが幸せという感じです。

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2008年6月30日 (月)

本をネタにした親子の会話

「才色兼備」という言葉に引っ掛けて、田中芳樹氏の作品のヒロイン、薬師寺涼子の名前を出しましたが、たかしからクレームがつきました。
「才色兼備」とは、同じシリーズに登場する室町由紀子にこそふさわしい形容詞である、と。

では、薬師寺涼子の形容詞は?
たかし「万鬼昼行」
なんだそれ。
たかし「百鬼夜行よりも鬼が多くて、昼間堂々と出て行くから」
あとは傲岸不遜、唯我独尊、勝てば官軍、とまぁ、いろいろ出てくるわけで。

中学生の息子と、本の話題で会話が出来るということは、彼が小学校高学年になるまでは想像もしておりませんでした。

基本的に、たかしはファンタジー派、私はSF・推理と、本の好みは違います。
ですが、一人の作家を知ればその作家の作品をとことん追いかけるたかしのおかげで、会話のネタには事欠きません。田中芳樹氏の『アルスラーン戦記』、私は未読ですが、彼は片端から田中芳樹作品を読破しています。

最近では、栗本薫氏の『グイン・サーガ』シリーズにも手をつけ始めました。まだ7,8巻目くらいを読んでいるところ。「 全100巻、『豹頭の花嫁』で終わるはずだったんだけどねー。」と薀蓄を垂れる私は、40作目くらいで投げ出しました。その後は立ち読みでぱらぱら程度。それを話すと、「先の話はしないでくれ。」と言われます。話したくてもよく覚えていないです。

夜の10時過ぎに、寝たはずのたかしの部屋から明かりが漏れているのを見ると、私も中学生の頃、同じ様に夜中に本を読んでいたことを思い出します。

しかしながら、私は週に3回とか一日2回も図書館には通いませんでした。一日に3箇所も図書館のはしごをすることもありませんでした。一度に借りられる本も、5冊が限度。毎度毎度10冊も借りては来ませんでした。

視力が落ちているのも問題だし。

子供が本好き、と言うと、「いいですねぇ」と言われるんですが、ものには限度というものがあるのではないかと、考えてしまいます。

家にある田中芳樹氏の『七都市物語』や『薬師寺涼子の怪奇事件簿』は私の本ですので、大きなことは言えないのですが。

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2008年6月19日 (木)

日経アーキテクチュア編『・・・・トラブル判例50選』

先週と今週で読んだ2冊です。

日経アーキテクチュア編
『法律・建築のプロが選んだ!設計・監理トラブル判例50選』
『法律・建築のプロが選んだ!契約・敷地トラブル判例50選』

上記2冊は、1997年から2006年までの10年間に日経アーキテクチュアの法務欄に掲載された記事から、特に重要度が高いと判断された判例の紹介記事を選択して、補足もして、まとめたものです。

10年近く前に、仕事上やむを得ず建築基準法に関連する行政訴訟の判例にはざっと目を通したことがあります。
そのころと比べると、世の流れは明らかに消費者重視、法令順守に向かっていると思いました。
地裁(裁判官によって)、同様と思われる事件も判断が様々に分かれることがあるのも分かります。

また、法と法との関係で目からうろこという部分がありました。

契約・敷地トラブル判例50選、p97より
”つまり、公法である取締法規上の関係と私人対と私人の関係は別個に考えるべき問題だ。建築工事が建築基準法などの建築関係法規に適合していれば、その建築はいわゆる適法ということになる。しかし、発注者と近隣住民という、私人と私人の関係は、これとは別に私人間の関係を定める民法独自の判断によって「違法」かどうかが決まるのだ。”

建築確認が通っている=役所のお墨付き=近隣苦情に対応する必要はない、というわけではないということですね。
うーん。法の世界は奥が深いです。

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2008年6月15日 (日)

海堂尊『ナイチンゲールの沈黙』

先日読んだ『ジェネラル・ルージュの凱旋』が良かったので、同じ作者の前作『ナイチンゲールの沈黙』を読みました。

私はバカだ。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』と本作とは、表裏一体の話だったのです。
『ジェネラル・・・』で、妙に説明不足だったり、この伏線は何なんだろうと思ったところは全部『ナイチン・・・』を読めば分かるのです。
逆もまた真なり。『ナイチン・・・』の思わせぶりな記述は、『ジェネラル・・・』を読めば氷解します。
恐るべし、海堂尊。こうすれば、読者は絶対両方とも読む(買う)でしょう。
そして、『ナイチン・・・』の最後に張られているのは、『螺細迷宮』への伏線に違いないです。

『ジェネラル・・・』で訴えた日本の医療政策への批判や病院体制への皮肉は本作ではそれほどでもなく、ミステリ色が強め。でも『チーム・バチスタの栄光』ほどではありません。

「歌の魔力」を背景に、変人白鳥を上回る加納警視正が最新の電脳紙芝居を活用して解決の道を作る。キャラクターの個性で読ませる話です。

そして、
「ルールは破られるためにあり、それが赦されるのは、未来によりよい状態を返せるという確信を、個人の責任で引き受ける時だ。」
本作品で私にとって一番の言葉は、これです。

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2008年5月24日 (土)

『ジェネラル・ルージュの凱旋』

昨日の朝から目が痛いです。
理由は、二宮金次郎スタイル読書。
揺れる電車の中や、駅から家までの道々、歩き読みをしたのがいけませんでした。

でも、途中で止められなかったんです。
海堂尊 著 『ジェネラル・ルージュの凱旋』

シリーズ第1作が『チーム・バチスタの栄光』、第2作は『ナイチンゲールの沈黙』。
第2作はまだ読んでいないのですが、第1作を読んでいれば十分話に付いていけると思いました。

なぜ面白いか、という分析は野暮だと思いますが、私としては、
1 未知の世界=「病院の内幕」や「医学的知識」が書かれている。
2 病院内の人々はいかにもありそうな人物像なのに、国家公務員2人がはちゃめちゃ。
3 血まみれ将軍(ジェネラル・ルージュ)がかっこいい。
4 主人公の田口医師と病院長の掛け合い漫才が楽しい。
というあたりでしょうか。

映画化された際には、田口医師は女医という設定に変えられましたが、白鳥VS田口や高階VS田口はうまく納まったのでしょうか。
白鳥=阿部寛というのも格好良すぎるような。

第2作や番外編の『螺細迷宮』、『ブラック・ペアン1988』も早く読もう。

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2008年5月 3日 (土)

GWは読書週間?

ゴールデンウィークとて、世間はお出かけモードのようですが、我が家は読書週間化しています。
現在それぞれが読んでいるのは以下の本。

たかし
『三銃士』(A.デュマ)と『映画道楽』(鈴木敏夫)

ゆうすけ
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(J.K.ローリング)

オット
『ハリー・ポッターと賢者の石』(J.K.ローリング)

わたし
『十角館の殺人』(綾辻行人)

ゆうすけは、このままハリー・ポッターシリーズを読み進むつもり様子。

オットは、この後、ゆうすけの後を追うか『黄金の羅針盤』にするか決めかねているよう。

たかしは、複数の本を平行して読めるそうです。私にはできない芸当です。
彼はさっき図書館に行きました。何を借りてくるのやら。

わたしは『水車館の殺人』(綾辻行人)があれば借りてくるようたかしに頼みました。
まだ『黄金の羅針盤』と『チームバチスタの栄光』と『3分間コーチ』と『第一感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』と『再入門・材料力学 基礎編』が積んであるのですが。

どこにも遊びに行く予定はないので、このまま読書三昧のGWになりそうです。

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2008年4月25日 (金)

『迷路館の殺人』を読んだ

たかしが、綾辻行人の「館シリーズ」にはまっている。

私も『迷路館の殺人』を読んでみた。
たかしが、わざわざ「私のために」図書館で借りてきたのだ。

初めの方に、折り紙の「悪魔」が出てきた。
もちろん、前川淳さんの「悪魔」だ。
たかしが綾辻作品に「はまった」きっかけはこれだろう。

折り紙はちょっとしか出てこなかったが、作中作という入れ子構造が面白かった。
本格ミステリの「肌ざわり」が好きだと、あとがきにあるとおり、クリスティのある作品も思わせる。

このシリーズは、同一の建築家が造った建築物で発生する事件モノらしい。
建築家と建築物が重要なモチーフとなれば、興味が出てくる。
私も、館シリーズにはまりそうだ。

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2008年3月22日 (土)

アーサー・C・クラーク氏、死去

アーサー・C・クラーク氏が3月19日、スリランカで死去されたという。
享年90歳。

現在私の本棚にある氏の作品は、2つだけ。
・『銀河帝国の崩壊』1964年発行のSF創元推理文庫
・『都市と星』1977年発行のハヤカワ文庫SF
前者は氏の初めての長編小説。
後者はそれを全面改稿した作品。小説としての面白さは確かに前者を凌ぐ。
でも、ぼろぼろになった前者は、私がSFにのめり込むきっかけとなった作品のひとつだ。
宝物本である。

創元SF文庫は入手可能だが、ハヤカワ文庫の方は絶版になっているようだ。
不思議だ。
再版されないだろうか。

『幼年期の終わり』や『2001年宇宙の旅』も読んだはずだが、読後の興奮は覚えていても肝心の中身を覚えていない。
新鮮な気分で再読できるというのは、得なコトなのだろう、きっと。

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2008年2月24日 (日)

小学国語辞典を買った

『チャレンジ小学国語辞典』(発行:株式会社ベネッセコーポレーション)

たかしの時には子供用の国語辞書は買いませんでした。
家にある大人用辞書で十分足りている、と考えていました。

けれど、ゆうすけの書き取りテストを見て、考えは180度変わりました。
 「ないしん」ドキドキした」→「心中」ドキドキした
 「こうりつ」の学校→「校高」の学校
 「春分の日」→「しゅうぶんのひ」
 「父母」→「そぼ」
 「昼食」→「きゅうしょく」
 「北上」→「ほうじょう」

「だって、ほうじょうさん、っているでしょ! 折り紙のうまい人で。」

・・・・ゆうすけ。それは「北條」さんだ。

本屋に走って、いろいろ比較した挙句、買ったのがこの辞書。
選んだ理由は、
・漢字にルビが振ってある。
・漢字は書き順つき。
・3色刷りで、見出し語が太字で大きく、見やすい。
・コラムがあって、読み物としても面白い。

ところで、あいうえおの順番を知らないと辞書はうまく引けません。
辞書を使わせようとして、ゆうすけが「あいうえお」をきちんと覚えていないことが発覚。

デルトラ・クエストシリーズを全部読破したのは何だったんだ!

・・・・・先は長いです。

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2008年2月23日 (土)

畑村洋太郎著『失敗学のすすめ』

畑村洋太郎著 『失敗学のすすめ』 (講談社)

先日発生したイージス艦と漁船の事故について、20年前のなだしお事故の教訓から何も学んでいない、という報道がある。
そんな今、ブックオフでみつけた本がこれ。

ちなみに一刷が発行された2000年11月の直前のできごとは、
 1999年     JR西日本のトンネルのコンクリート剥落事故
      9月 東海村でのJCOの臨界事故
 2000年3月 地下鉄日比谷線の脱線事故
      6月 雪印の食中毒事件
これらの事件事故は、みな、「失敗」。

私の好きな本『建物が壊れる理由』(マリオ・サルバドリー他著)でも取り上げられているタコマ橋の落橋は、良い失敗に分類されている。理由は、未知との遭遇による事故であり、原因追求の結果、技術の進歩に大きく貢献し、社会を発展させたから。

これに対するが「悪い失敗」。発生原因は、無知、不注意、手順の不順守、誤判断、調査・検討の不足、制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織運営不良。。。

こういった失敗体験を情報として記述し、知識化して、活用し、創造に生かすことが必要で、失敗は恥という日本文化を変えることを著者は主張しています。

畑村氏は東京大学大学院工学系研究科の教授で機械工学(ナノ・マイクロ工学など)が専門。
自らの失敗や社会的事件事故を題材にしながら、体験学習の重要性、創造するプロセスの分析、技術の発展と衰退のパターン、失敗を生かすシステム作りが語られています。

一番どきっとしたのは「偽ベテラン」のリーダーという言葉。
=全体システムを知らないまま、全体を采配しようとする。
=自分だけの軽薄な体験ですべてを理解したつもりになる。

・・・・・そのまま自分に当てはまってしまう。

対称的に、真のリーダーは、大失敗は絶対に犯さぬように仮想演習をしながら、失敗とうまく付き合って創造していくことができる。

身体を使え、頭を使え。
体験し、経験し、考えろ、考えろ。
・・・・と、改めて思いました。いや、久々に考えさせられました。

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2008年2月22日 (金)

吉越浩一郎著『「残業ゼロ」の仕事力』

吉越浩一郎著『「残業ゼロ」の仕事力』(日本能率協会マネジメントセンター)

部下の残業と休日出勤を減らせないか、とAMAZONでタイトル買いしました。

吉越氏は、世界的な下着メーカーTRIUMPHのグループ会社トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長を、2006年に退社した方。
この本には吉越氏が実践したことが書かれています。

順番に、「早朝会議」「ノー残業デー」「リフレッシュ休暇」「がんばるタイム」「カジュアル・フライデー」「禁煙制度運動」「課長代行制度」が取り入れた主な仕組み。

終業時刻には社長自らが照明を消して回り(わが職場も定時になると照明が一斉に消灯されます。すぐ点灯してますが)、残業すれば違反として罰金、反省会を職場で開催させる。トップの覚悟と懲罰で、社員に「残業は悪いこと、するのは懲り懲り」という目に遭わせる。
(わが職場では、ひたすら「本日はノー残業デーです」というメモが管理職や人事担当部署から送られてくるだけ。)

それと表裏一体に、
・マニュアル(うちにも、誰も読まず手を入れないマニュアルがあったような)
・アウトソーシング(隣の課では、窓口を派遣社員にしたために残業が増えたらしい)
・自社専用の業務用ソフトウェアの開発による業務改善(一度作ったシステムの改良用委託費の予算取りはとっても大変)
・毎朝の早朝会議による情報開示と意思決定(毎週の定例会議は何ヶ月やってないだろう?)
・仕事の小分け(個々人の仕事の区分さえ不明確、狭間で起きるミスのなんと多いことか)
・デッドラインの設定(締め切りは破るものだという認識はどこで箍を嵌められるのか)
などなどで、素早く動く組織を作っていく。
(括弧内は私の関係する職場の話です。トリンプではそんなことはないようです。)

吉越氏は、軍隊式のトップダウン方式をベストとし、トップは会社にとって正しいことを強いリーダーシップで部下にやらせるもの、企業理念の共有は不要、と言います。
裏返せば、リーダーシップのないトップは、トップにふさわしくない、ということ。企業理念がなくても正しい判断が誰よりも早くできなければ、トップの資格はないということ。

きついなあ。

トリンプジャパンは下着メーカーで現在の資産26億円、従業員数3000名。どんな組織にも当て嵌められる方法ではないと考えます。

それにTRIUMPHはちゃんとMissionStatementを持ってるんですが。これって企業理念ではないの?

面白いのは、下着会社であることがほとんど表面に出てこないこと。
せいぜい、客先である小売店からの下着の注文品を翌日には届けられるくだりくらい。
下着メーカーの裏話(開発とか営業とか)は、全くありません。
スタバやIBMの社長本とはまるで異なります。

で。
我が部下にはどう仕事をしろと言おう。
リーダーの資格無しとして、降格願いを出そうかな。。。。

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2008年2月16日 (土)

エミリ:・ロッダ著 デルトラ・クエストシリーズ

エミリー・ロッダ著
デルトラ・クエストシリーズ 全8巻
デルトラ・クエストⅡシリーズ 全3巻
デルトラ・クエストⅢシリーズ 全4巻
デルトラ・クエスト モンスターブック
デルトラの伝説
(岩崎書店)

【この本を読んだきっかけ】
もともと、ファンタジー好きのたかしがデルトラ・クエストを読んでいて、それがTVアニメーション作品になって放映。親子で毎土曜日にテレビ鑑賞。先日、TVアニメで第1シリーズが終わったが、その後の展開について、たかしが「原作と全然違うっ」と憤懣やるかたない様子。兄大好きのゆうすけが、「ぼくチンも読む」と言って読み始め、私もつられて読み始める。

子供向けなので、一冊45分で読了できました。
しかし、子供向けと侮ってはいけません。シリーズ途中での中断ができず、夕食の仕度の最中にも鍋をかき混ぜながら読んでいました。
第Ⅱシリーズは土日で、第Ⅲシリーズは3連休で一気読みです。

はけたれいこ氏の装丁は、シリーズの各巻を並べるととりわけ印象的で、気に入っています。

小説と映像化作品(TVや映画)は、後から接した方に違和感を感じることが多いのですが、リーフ、バルダ、ジャスミンといったメインキャラクターはアニメの印象のまま小説でも問題なし。ジョーカーやシャーンもそう。ララド族のマナスは、映像化するときに子供に受け入れられやすくアレンジしています。
小説にはないキャラクターやエピソードがアニメにあるのは、放映スパンを延ばす為?だと思いますが、成功しているのではないでしょうか。
でも、そろそろ第Ⅱシリーズのピラの笛の話に入ってもいいんじゃないか。
第Ⅲシリーズの竜たちは、どう描かれるのか(そこまでTVアニメが企画されるのか?)。

『デルトラの伝説』は今週末に読む予定です。

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藤沢武夫著『経営に終わりはない』

一昨日読了した本。

藤沢武夫『経営に終わりはない』(文春文庫)

【この本を読んだきっかけ】
私自身が今後どういうポジションで仕事をしていくのか、自分の特質から考えて、目指すのはトップではなくトップのサポーターではないか、と考えていた時に、本田宗一郎のサポーターとして藤沢氏とこの本が紹介されていたから。

*******************************************************

著者は、天才的技術者であった本田宗一郎とタッグを組み、常務・副社長というポジションに立ち、経営者の立場で本田技研を創立し、世界的企業にした人。

本田宗一郎に「かぶれ」、彼を生かしながら自分の夢を実現した人。

「おれは箪笥を売っているんじゃなく、人の命をあずかる品物を売っているんだ」という本田の思想。
「たいまつは自分で持て」(人のふんどしで相撲をとるな)という藤沢の思想。

示唆的な言葉の多い中、建築士のはしくれである私にとって印象的だったのは昭和60年にできた青山の新本社ビルの建設について(p134)のエピソードです。

本社ビルの最初の設計の模型を見たとき、
>本田宗一郎「人間を蒸し焼きにするな」(防災対策がなっていない)。
>藤沢武夫「この建築の設計の基準が何年にあるのか聞かせてもらいたい」(これから21世紀に向かおうというときに、このデザインは1960年の建物と変わらない)。

技術者と経営者という二人の立場と思想が如実に現れていると思いました。
この時、本田・藤沢両名とも退任していた時期です。

完成した本社ビルには、会社から集めた700のアイディアが生かされているといいます。

ホンダ青山ビルは設計が石本建築設計事務所他、施工は間組で、1985年に竣工、日本の本格的インテリジェントビル 第1号として1987年には建築業協会賞を受賞しています。
2006年から2007年にかけて本田宗一郎氏生誕100周年として大規模リニューアルされたところで、ハザマのWebにその現場レポートが載っています。

それによると、新築当時に、
・万が一地震が起こった時に割れたガラスが歩道を歩く人に降りかからないようと、全フロアにバルコニーが設けられた
・安全な飲料水供給のためヒノキ造りの受水槽を設置した

これも700のアイディアのひとつでしょうか。

【感想】
トップのサポーターは、サポーターとしてもトップクラスでなければならない。

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2008年1月 1日 (火)

ハリポタ7 予約しました

新年早々、AMAZONで『ハリーポッターと死の秘宝』を予約。
出版予定日は7月23日。待ち遠しいです。

原書を読んだ方のブログやAMAZONの「この商品について語る」コーナーを読むと、大勢の登場人物が死ぬようで。最終章は未来編だとか?え、ダンブルドアがゲイだった?

ううむ。。。原書を読む気力はない。
たかしと二人で、日本語版出版を静かに待とう。

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2007年12月17日 (月)

松崎運之助著『ハッピーアワー』

11月10日に国技館で開催された「第42回全国学童保育研究集会」に参加しました。
そこで聴いた松崎運之助 (まつざきみちのすけ)先生の講演に涙して、その場でサイン入り著書を購入、それをやっと本日読了しました。

松崎先生は、2006年に退職するまで、都内の夜間中学に教師として勤務していらした方です。
ご自身も満州から引き上げてきて、小学生の時には長崎の川の上のバラック住まいを経験、造船所や町工場で働きながら定時制高校に通い、夜間大学に進学、教育実習先の夜間中学がきっかけとなり、夜間中学の教師となります。
夏休みはご子息二人と放浪の旅に出かけ、マッチが濡れたら虫眼鏡で火起し、車の中で寝ていたら心中と間違えられたり。

夜間中学の生徒さんたちも10代から70代まで、経歴も国籍もさまざま。
ひらがなから学ぶ70代の在日一世のオモニもいれば、いじめがきっかけで対人恐怖になり小学校3年から学校にいっていない16歳の少女もいる。
「母という漢字の字の中の点々は涙に見える」。50代、60代になって字を初めて学ぶ人たちの重い想い。

そういった経験を題材にした多数の著書の中で、最新刊が『ハッピーアワー』(ひとまる書房刊)です。

「私はこれまでにたくさんの人と出会い、生きるための励ましをいただいてきた。」
『振り返れば、その人たちと集い、すごした時間はとても幸せだった。この出会いや励ましを、私の思い出の中だけにとどめておくのはもったいない、という思いもあってこの本を書いた。」

本も面白かったけれど、実際の講演はさらに面白くて感動的でした。
笑わせておいて、泣かせる。
題材とテクニックの相乗効果で、また機会があれば講演をお聞きしたいと思いました。

また、1993年の山田洋次監督の映画「学校」も、松崎先生の作品が下敷きになっており、西田敏行演じる主人公のモデルは松崎先生だそうです。
映画も見たくなりました。

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2007年11月 3日 (土)

アシモフ『ロボットと帝国』

『ロボットと帝国』、読了!

『鋼鉄都市』、『はだかの太陽』、『夜明けのロボット』に続くロボットシリーズ。
ミステリ色が前面に出ていた前3作(短編「ミラー・イメージ」も入れると4作か)に対し、本作は、ロボットシリーズとファウンデーションシリーズをつなぐSF作品。
ストーリー展開自体には謎を追う部分はあるけれど。

2体のロボット、ダニールとジスカルド。
繰り返し回想されるイライジャ・ベイリの記憶。
パートナー・イライジャであったら、と度々嘆息するダニール。
握手を交わす2体。
独り重荷を双肩に負った、ラストのダニール。

久々にじわっと涙が出ました。

次は、『ファウンデーションと地球』を読もう。

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2007年10月30日 (火)

アシモフ『夜明けのロボット』・『ミラーイメージ』

アイザック・アシモフ作『夜明けのロボット』上・下を読んだ。

もともとSFもミステリも好きで、よって2者が合体した『鋼鉄都市』と『はだかの太陽』は、20年くらい前に読了していた。
この作品は、両作品の続編になる。
地球人のニューヨーク市警警部イライジャ・ベイリと、宇宙国家連合のロボットR・ダニール・オリバーの物語だ。

今までこの作品を読んでいなかったのは、たぶん、早川SF文庫に収録されたときには別方面に興味が向いていたからだろう。

今ごろ読む気になったのは、最近にわかファンと化したスタートレックに関係する。
「アシモフのエッセイ『ゴールド』に、スタートレックに出てくるカークとスポックの関係は、ベイリとダニールの関係に似ている、と書いてある」という、ファンサイトの記述のせいだ。
我ながら、ミーハーである。

読んでみて、アシモフの世界はやはりいいなぁ、と改めて感嘆し、前2作とこの作品との間に書かれた短編も探して読んだりしている。
>アシモフの短編集「コンプリート・ロボット」収録作品『ミラー・イメージ』
こちらは掌編で、同じアシモフのアース博士ものに近い安楽椅子探偵形式である。

シリーズ続編『ロボットと帝国』も、今週中には読み終わりたい。
こちらは、昔、学生時代に燃えて読んでいたファウンデーションシリーズとロボットシリーズをつなぐ作品。

で。
実は1年くらい前にたかしに、『鋼鉄都市』と『はだかの太陽』は面白いぞ、と薦めたことがある。
当然、続編たる『夜明けのロボット』この作品も、たかしに薦め・・・・
薦めた後で自分で読んで、「しまった」と思った。
アシモフが苦手なはずの性的描写があるではないか。

佐野洋の『折鶴の殺意』シリーズの二の舞だ。

中学一年生にこの辺を説明するのは、ちょっと照れくさい。
連れ合いは「自然に分かるさ」とのほほんとしているけれど。

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2007年4月14日 (土)

たかし、宮部みゆきにはまる

宮部みゆきの本を借りてきた」というので、てっきり『ブレイブストーリー』かと思ったら、『ステップファザー・ステップ』でした。

「え~。それならうちに文庫であるぞ。」
宮部みゆき作品なら、本棚1段分文庫で並んでます。

たかしが借りてきたのは、講談社の青い鳥文庫版。
小学上級から。すべての漢字にルビつき。

両親それぞれが駆け落ちして残された13歳の双子の兄弟と、たまたま兄弟の父親がわりをさせられる羽目になった泥棒が本業の「俺」。
双子と俺を軸に、情報屋の「柳瀬の親父」や贋札つくりの「画聖」が絡んでミステリータッチな話が進行する、連作ものです。

千野えながさんのイラストが可愛い。
皆とても若く描いてある中で、「画聖が一番らしいよね」とたかしの感想。

宮部みゆきの作品では、小品に分類されるのでしょうが、設定もいい、話の筋立ても捻られている、それに「俺」の視点で書かれた文章がとてもよくて、読み返しても飽きない作品です。

これに味をしめて、宮部作品を端から読み始めるとなると・・・・たかしへのお勧めは時代物かな。霊験お初シリーズなんてどうでしょうかね。
中学1年生にはまだちょっと、という作品もありますから。

夫や私が好きな作家に子供も興味をひかれるというのは嬉しいです。

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2006年10月28日 (土)

いとうせいこう著「自己流園芸ベランダ派」他

 いとうせいこう著作『自己流園芸ベランダ派』 毎日新聞社刊

エッセイ集である。
朝日新聞に2004年から2年間連載されていたものをまとめたものだ。
なぜ、朝日に連載していたものが毎日新聞社から発刊されるのか不思議だ。

ふと手を取る気になったのは、図書館の新着本の棚に並んでいたからである。
あの『ノーライフキング』の作者が何を書いたのだろうと思って。

借りようかどうしようか、図書館の棚の前でページを繰っているうちに、閲覧コーナーの椅子に座り込んで読んでいた。
笑いが押さえきれず、周りの目が気になり、前作の『ボタニカル・ライフ』とともに結局借りることにした。

庭で園芸を行うガーデナーに対抗する、共同住宅のバルコニーに鉢を並べる「ベランダー」いとうせいこうの植物日記である。
小さな鉢植えの、茎の伸び方や開花の様子が、あるときは淡々と、あるときは緻密に表現されている。こんなに細やかな描写ができた人だったのかと思う。『ボタニカル・ライフ』でのアマリリスの開花の描写は、エロチックでさえある。
新しい苗を育てきれずに枯らし、鉢に振り回されメダカやタニシまで買い込む羽目になる「俺」は、笑いを誘うとともに共感を呼ぶ。

ベランダ園芸を試みた挙句、雑草しか生えていないプランターを並べているわが家に新しい苗を買ってきたくなった。しかし、枯らしてしまうことは十分に予測がつく。

いとうせいこう氏の作品は、『ノーラインフキング』以外読んでいなかった。
あの作品は、期待の割に肩透しをくったような読後感だった。今読み返せばまた違う感想を持つかもしれない。

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2006年9月28日 (木)

『折鶴の殺意』(作:佐野洋)

宮島登氏のブログ「折り紙の叫ぶ夜」に、佐野洋氏の『折鶴の殺意』を古本屋で買ったという記事がありました。(古本フェアで今日買った本

いやいや・・・懐かしくて懐かしくて。
今を去ること20年くらい前には、佐野洋氏の作品に片端から読みふけったものです。

(確か、実家にあったよな・・・・たかしもそのうち読みたがるかもしれないな。。。)と、思い立った私は、早速実家に。
実家はただいま引越しの準備中で、大量にある本を整理している真っ最中なのです。

山のようにある佐野洋の作品群(ああ、『こちらINS探偵団』がある、野球シリーズもある、懐かしい、持って帰りたい、持ち帰るなら、こっちのキャプテンフーチャ-シリーズとかヴァン・ダインとかルース・レンデルとかも・・・・いやいや、ただでさえ本棚から本がはみ出して始末しろとさんざっぱら言われているのに、ここで持ち帰ったら私ごと始末される、こんどこっそり買おうと思っているスタートレックのDVDを置く場所を確保するためにもここは心を鬼にして・・・・さよなら、本たち・・・って、そんなに惜しければ結婚したとき全部新居に持ちこめよ)の中から、無事『折鶴の殺意』を見つけだしました。

県警の刑事部長を主人公にした推理小説の短編集です。
発表掲載誌「オール讀物」昭和47年8月号から50年5月号まで。
歴史を感じます。

出てくる折鶴は、『餌拾い』、『巣篭(すごもり)』、『壜中鶴』(ウィスキーの壜入り折鶴)、『釣り船』、『鶴の天ぷら』(折鶴の天ぷら)、『百鶴』、1センチ角の紙で折った折鶴、『昔男』、『子連れの授乳鶴』

佐野洋氏はもともと、トイレで座り込んでいる時にも無意識にトイレットペーパーで折鶴を折ってしまうような方でしたが、『おりがみ3』(笠原邦彦編、有紀書房刊)に載っていた『千羽鶴折方』(魯縞庵義道)の解説を読んで、変形折鶴を折り始めたそうです。

魯縞庵義道の『千羽鶴折方』とくれば、当然、『つなぎ折鶴の世界』(著:岡村昌夫氏、本の泉社刊)です。岡村氏も、笠原さんのおりがみシリーズから千羽鶴折方をお知りになったとか。

で、懐かしく読み返した『折鶴の殺意』ですが、一部18禁ものの描写があるため、当分たかしの目にはふれさせないことといたしました。

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2006年7月 9日 (日)

宇宙大作戦シリーズ

このところ私が小説でハマっているもの。
それは、ハヤカワSF文庫の宇宙大作戦シリーズ。

言わずと知れた、スタートレックです。
テレビ放映時の記憶はとってもかすかで遠いのですが、
バルカン星人スポックとカーク船長のイメージだけは鮮明でした。

ウェブサーフィンをしていてたまたまスタートレックに言及したサイトにひっかかり、
そこから続く直線道。
近所のブックオフで棚買いに走り、不足はamazonで。

ようやっと、「ファーストミッション」まで読了しました。

スタートレックは、
TOS(ザ・オリジナル・シリーズ)の他にDS9だのTNGだのENTだのVGYだのと
シリーズがあるのですが、
今のところ最初期作のTOSの消化に精一杯です。

ああ、DVDが欲しい。
まず、再生装置が必要なのですが。

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2006年1月31日 (火)

小川洋子作「博士の愛した数式」

言わずとしれた小川洋子作のベストセラー。
私にしては珍しく文庫化が待てずにハードカバーで買った本。
映画のCMを見て、久々に再読。

ううん。
博士の、ルートたちへの数学の教え方は、何度読んでも、感動する。
単に「教える」という動詞では済まない。
深く理解し愛していることを広める、伝道師の趣き。

私も「専門家」の端くれ。
仕事関係だけではなく、たかしとゆうすけの母という専門家。
自分のやっていることに自信と愛を持っているか。
課題を突きつけられます。

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2005年10月19日 (水)

「銀河英雄伝説」10巻+4巻読了

田中芳樹著 「銀河英雄伝説」。
全10巻を読了しました。
私の読書タイムは往復の通勤電車の中ですが、久々に、駅~職場の徒歩移動中と昼食時間も読書タイムに臨時編入しました。
おかげでまた視力が落ちました。
二宮金次郎は、きっと強度の近視だったと思います。

外伝4冊に取り掛かる前に、この土曜日、マンガ本を詰め込んだモスボックスの奥底を探って、道原かつみ画の銀英伝が7冊を引っ張り出しました。
7冊を2日で読んで、日曜日にはブックオフで続巻3冊を入手しました。
道原かつみさんの作品はほとんど持っていたつもりでしたが、甘かったです。

一昨日から外伝に取り掛かり、今日は風邪で休んだ子供の付き添いをいいことに、一気に3冊読了。これで手もちの、いやほとんど借り物ではありますが、銀英伝はすべて読み尽くしてしまいました。

20年前はずいぶんと流し読みをしていたんだな、というのが今回再読しての感想です。
多分、字は見ていても読んでいなかったのでしょう。

外伝はまだあと何冊かあるはずで、それを読みきらない限り、心の平安が保てそうにありません。

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2005年10月 8日 (土)

田中芳樹「銀河英雄伝説」

銀英伝 と呼ばれる、あまりにも有名(?)なスペースオペラ。

ガッチャマン系のHPで知り合った方から、
全10巻&外伝4冊をお借りして
一気読みを始めたところです。

第1巻の初版は1982年11月30日
徳間書店の徳間ノベルズから登場。

・・・・・ああ。あの頃は若かった。
裏表紙の作者写真も若い若い。

作者独特の流麗もしくは過剰な描写が、
男性には鼻につくのだと知ったのは、
田中氏の別の作品「七都市物語」夫に読ませた
感想を聞いたとき。・・・・「読むのがつらかった」

今読み直してみて、夫の感想もうなづけると改めて確認。
でも、でも。面白いぞ。
美男美女ばかりだけれど。
やたらと若人賛歌くさいけれど。
間接的な現代政治批判は、氏の最近の作品よりは薄いけれど。
「どらよけお涼」シリーズ、好きです。)

貸してくださったアリーさん、感謝です。

道原かつみさんが作画した漫画の方はどうなっているんだろう。

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2005年10月 3日 (月)

「県庁の星」

「県庁の星」 発行:小学館

新聞広告で見て、
「ちほ-公務員としては読んだ方がいいかな」と思って探しに行ったところ、

秋葉原の某角地の有名書店に行ったら
「売り切れです。出版社に在庫もありません」

と言われました。

「それほどのベストセラー?。でも、それなら、すぐ増し刷りするよな」
と、今度は地元の駅ビル8階にあるK書店に行ったら、平積みでありました。
でも、立ち読み限りで買わなかったです。

買わなかった理由

1 県庁のお役人の「県庁での仕事っぷり」が余りにも旧態以前のイメージ。 
  昨今の役人は、
 「前例無視、とにかくやれ、走りながら考えろ、
 
結果が出るのは俺が退職した後だ
 
と、上司に叱咤激励されて走っています・・・・

2 主人公が出向した民間スーパーが、ちょっと想定外。
  パートが実権持っているスーパー?マニュアルが全くないスーパー?

  でも、この私の感想は、そっくりそのまま主人公の感想でもあるので、
  きっとこれが役人の想像力の限界かもしれません。

  しかし、売上伸ばすために、あそこまでパフォーマンスをやるスーパーなら、
  私も買いに行きたいぞ。

3 最後が当たり前に予定調和的
  予想したとおりだったので・・・・

立ち読みでなくちゃんと読まれた方、民間企業に在職の方の、読後感想が知りたいです。

  
   

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読書のこと

趣味は読書。ありがちです。

読書(小説、ビジネス、通販、健康、料理 etc.,etc.)

新聞小説、時代小説、推理小説、ハウツーもの、通販生活、健康体操、レシピ集

濫読です。

特にビジネスマンを叱咤激励する「この○○で××ができる」だとか
「××ができない人のために」などというタイトルにはフラフラと寄って行ってしまいます。

で、ざっと読んだ後は本棚の肥やし。
ちっとも実践できません。
健康本も料理のレシピも同じです。

でも、
実践しようと思って買ってはいる・・・・のです。

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